2020年10月15日
第二候は
鶯(うぐいす)鳴く。
鶯のさえずりを耳にする頃です。
かつては「春告鳥(はるつげどり)」
とも呼ばれていました。
春は名のみの寒さの頃
鶯の声に、春の足音を感じます。
初音の頃の「ホーホケキョ」は
ちょっと音痴(?)に聞こえる時もあり・・・(笑)
暖かくなる頃に、とても上手で伸びやかな声が聞こえます。
いっぱい練習したからこそ、美しい歌声になるんですね。
ところで、「鶯」というと
みなさんどんな色を思い浮かべますか?
そう、あの「うぐいす餅」の色ですよね。
ドレープで表しても、美味しそうで♪。
でも、実際の鶯は
明るい黄緑色の身体ではないんです。
灰みを含んだ暖かい茶と
薄い灰みの黄緑の羽毛に覆われています。
ではあの鮮やかな黄緑色は?というと・・・
目白(めじろ)さんの色でした。
鶯は恥ずかしがり屋さん。警戒心が非常に強く
なかなか人前に姿を見せません。
通常は笹藪などに隠れて暮らしています。
一方目白は、早春に咲く梅や桃の花の蜜が大好き。
まだ春浅い頃から、蜜を吸いにやってきます。
鶯が鳴く頃
その目白の姿を見かけた人々が、
梅に「鶯」と勘違いして
「ウグイス=黄緑色」
となった・・・という説があるようです。
鶯も目白も、かわいらしい春色の使者ですね。