【季節と暦の色】立冬 雪虫の色

11月7日頃は立冬(りっとう)。
冬の気配が感じられる頃。

草木が葉を落とし
冬の眠りの支度をする頃です。

先日、友人たちとサイクリングをしていたら
「雪虫(ゆきむし)」が飛んでいました。

写真の赤枠の中、わかりますか?
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東京で見たのは初めてで、童心に返りました。

小さな小さな
雪のような白い綿毛のような衣をまとって
フワフワと飛ぶ虫です。

この綿毛(?)から、「雪虫」と呼ばれています。
ご存じでしょうか?

ururaのふるさと北海道では
この雪虫が飛んでいるのを見て
2週間ほどすると、初雪が降ります。

雪虫予報は天気予報よりよく当たる
と私は思っています。

この雪虫の綿毛
よく見ると真っ白というより
少し青を含んだ、繊細な白をしています。

雪の色に、そっくりなんです。

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雪の色は白、というイメージですが
雪の結晶は透明です。

結晶の集まりである雪に光が当たると
反射の仕方で見える色が変わります。

白や青みの白、青紫など
様々な色をなして、とても美しいのです。

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北米の先住民、イヌイットには
雪の色を表す言葉が30以上ある、と聞いたことがあります。

浅川沿いには、ショウビタキが草地のあちこちにいました。

ショウビタキは冬の渡り鳥。
この季節には木や電柱の上などの高いところにいて
「ヒッヒッ」と鳴いています。
雄のお腹の色は、たき火のような暖かい橙色です。

寒さが本格的になる頃
ショウビタキは草地などの低い場所に降りて
人の目にとまるのですが

今年はいつもより早く
近くにやって来ている気がします。
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雪虫の舞いに、ショウビタキのご挨拶。
今年の冬は、寒くなりそうな予感です。
暖かくして過ごしましょうね。