4月4日頃は、清明(せいめい)。
天も地も清く光り
花々が開き、生き物が舞う頃です。
今朝、浅川で、ツバメに会えました。
おかえりなさい!
写っているような、いないような、ですが…。
右上空に、こんな感じで飛んでいました。
今年も帰ってきてくれて、嬉しいです♪
ツバメは漢字で「燕」と書きます。
「玄鳥(げんちょう)」とも
呼ばれていることをご存じでしょうか?
「玄(げん)」は「くろ」とも読み
色名の「黒」を意味します。
「玄(くろ)」は、古代中国の五行(ごぎょう)思想において
「水」にあたり、「北」の方位や、「冬」を象徴します。
奈良の高松塚古墳の壁には、北の方位を守る水神
「玄武(げんぶ)」が描かれていました。
玄武にも、「玄」の字が用いられています。
玄武は足の長い亀に、蛇が巻き付いた姿をしているとされ
亀や蛇から、水を象徴していることが分かります。
ちょっと横道にそれましたが。
五行の色、方位の色のお話は
いずれまた。
ツバメたちは、冬を過ごした東南アジアから
はるばる海を渡って
はるか北の日本へとやってきます。
南から北上しながら
川の流れや地形を頼りにして
昨年巣を作った土地にたどり着くそうです。
ツバメは水を含んだ土手の土や草で巣を造り
川辺の生き物を餌にして、雛達を育てます。
水と深いつながりのある鳥ですね。
だから「玄(くろ)」なのかぁ~と
一人川辺で感慨に浸りました。
「玄鳥」と書くだけに
ツバメは黒い鳥のように思われるのですが
実はよくみると真っ黒ではありません。
光が当たると
黒っぽく見えていた羽が美しい群青色に輝きます。
宇宙空間のような深い群青です。
また、お腹は白。
ご近所に毎年帰ってくるツバメたち
頬からあごにかけて赤い子が多いです。
こんな可愛らしい姿を
あちこちで見られる日ももうすぐですね。
今年もすくすく育ちますように♪