【色と文化】空と人と土地の色 青について

青空を映したデルフィニウム

風のように透明な青い花
空のような 海のような
瑞々しく繊細な青

今日は
青についてのよもやま話です

青というのは不思議な色です

いわゆる青は
冷たさや涼しさを感じさせ
冷静 落ち着き
というイメージを持たれる色ですが

その一方で
秘めた情熱といいますか
強い意思や熱い思いも感じられる色です

青は唯一
世界中の人々が共通して好む色
嗜好色の第1位
と言われています

世界各地の会社の
コーポレートカラーに
青が多く選ばれるのは
そのことも要因の一つです

文化、宗教的背景により
嗜好色は国や民族でかなり異なります
色の感じ方も様々なのです

世界中の人が青を好ましく感じるのは
地球は水の惑星
水は生き物にとって大切な恵み

生きていく上で必要不可欠なもの
その水を連想させる色だから
なのかもしれません

人にも色があります

私が人の雰囲気に感じる青にも
色々あります

北国ご出身の方は その雰囲気のなかに
濃い薄い、強い弱いはあれど
透明な青をお持ちの方が
多いように感じます

似合うお色で言うと
緑に近い青もあれば、薄い水色
濃い青など様々ですが

共通して感じられるのは
瑞々しさや透明感
冷涼な空気をそのまま映したような
繊細な青です

私も北海道出身のせいか
青のコーディネートは好きですし
落ち着きます

土地にも色があります

それは大気の色や水の色
その大地の緑(植生ですね)の色
土や石から醸し出される色です

世界中どの土地の色にも
青はある程度含まれていて

緯度が北上するほど
青色が出やすいというか
濃くなります

大気中の太陽光の反射角度
水に含まれる粒子の反射率など
科学的な実証もありますが

話し出すと眠くなる人が多いので
今は割愛します

平均気温や湿度
特に 冬の気温気候と
関係しているのかもしれません

日本の東西南北あちこちに
住まわせて頂いた
私の体感からの仮説です

青の変化は
土地の花の色にも影響が強く出るようで

私の故郷である北海道で咲く花
特に青い花は
息をのむほど美しいです
鮮やかで深く、しかも透明感があります

上川町 大雪森のガーデンで咲いていたヒマラヤケシ

青系統の花は
南へ行くほど自生種は少なくなり

代わりに黄色や赤の花色の種類が
多くなるように感じています

お花の色は大気の色 大地の色を
を映しているのかもしれませんね

北海道では
デルフィニウムの見頃は6~7月
その頃に帰省できたら嬉しいなぁ

デルフィニウムの日本名は
大飛燕草(おおひえんそう)

花言葉は
清明
高貴

空高くツバメが飛び交う清明の頃
今の季節にぴったりなお花です

今日はあちこちで
青とデルフィニウムの
嬉しいシンクロがあったのでした

花の青を味わう
服の青を楽しむ
空間の青を眺める

空の青を味わう
地球の蒼さを想う
宇宙の青の深さを想う

ちょっとした爽やかさ
穏やかな風を運んでくれる青の
お話でした

アウラ代表 田口りえ
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