【色と陰陽・五行】梅雨と太陽の色 陰陽を整える色

関東地方が梅雨入りしました。

天も大地も潤いに満ち、稲の苗や梅の実が育つ頃です。

雨は水。
命を育む天からの恵みですが、時に大雨や洪水となり、
人の暮らしを根底から覆すこともあります。

けれどもそのことが災厄か僥倖かは、人の捉え方で異なります。

起こる現象自体は自然の流れ。
水が上から下へ流れるように、大気が濃い方から薄い方へと流れるように自然に流れ、中和、調和するのが水の性質であり作用です。

人が現象をどう意味づけ行動するかによって方向が分かれ、その先の道も変わります。

色の見え方、捉え方も同じです。

色は光と呼ばれる波長であり、作用というはたらきです。

色自体にはポジティブ、ネガティブといった感情や意思はありません。
色が発する波長が人に作用し、その波長(色)がその人に調和するとポジティブに感じ、調和しないとネガティブに感じる、といったことが起こります。

その色が人にとってどのように見え、どういう意味を持ち、どう感じるか。
今の自分に調和するのか、しないのか、少し工夫があるといいのか。
この世界にとりどんな意味があるのか。
それを受け取るのは人の心であり、活かすか否かも人次第です。

調和へと向かうのか、対立へと向かうのか。
選択と進む道は、それぞれの人によって異なるのだと思います。

少し横道から入りましたが、今日は陰陽と色のお話を少し。

陰陽とは三千年以上前の中国で生まれた、世界やものごとの捉え方です。

相反する性質をもつ陰・陽の気が万物を成すとされていて、
たとえば光と闇、北と南、夏と冬、男と女、表と裏などがあります。

どちらが良い悪いというのではなく、一方があればいいというのでもなく、いずれも必要なものです。
のちに陰陽バランスのとれた状態が理想であり、中庸(ちゅうよう)という調和のとれた状態であるという世界感へと繋がりました。

人は装う衣服の色でも、自然に陰陽のバランスを整えています。
季節感の演出です。

たとえば季節の変わり目に衣替えをし、体を快適な状態に保つこと。
暑い夏に青などの涼やかな色の装いで涼を演習したり、寒い冬に赤い色のセーターを着て、自分にも人にも暖かさを感じさせるよう装いに気を配る、といったことです。

季節や気候に調和する色や服装は、人の陰陽バランスも整います。
体を心地よく守るだけでなく、心もポジティブに整えてくれます。
気軽に楽しみ、取り入れたいところです。

今は梅雨の季節。蒸し暑い日もありますが、雨の日が続き、どんよりと暗い日も多くなります。
太陽が恋しくなる時でもあります。

そんな時は、太陽の色を身にまとってみるのもお勧めです。

今年はオレンジ色の服や素材をよく目にします。
オレンジは似合う、似合わないが分かりやすく、服においては好き、嫌いが分かれやすい色なので、
大流行する、といったことはあまりありません。

にもかかわらず、これほどあちこちにオレンジが溢れるのは、初めてではないかと感じています。

それは陽の時を迎える直前の流れなのか、季節の流れなのか。

オレンジという色は陽の気の象徴。

明るさや楽しさ、希望をというメッセージをもちます。
目にする人の心をほぐし弾ませ、楽しませる作用もあります。

今の季節、今の時代に調和する色です。

ひとくちにオレンジといっても、濃い薄い、ピンクに近いもの、赤に近いものなど、様々な色合いがあります。

そのため、似合うオレンジが見つかる可能性も高いのです。
たくさんの色のなかから、自分を素敵にする色を探す過程を楽しむこともお勧めです。

こちらの記事で、似合うオレンジの少し詳しい見つけ方をアップしています。

探し方をさらに知りたくなったら、扉を開いて、いらしてくださいね。

アウラ代表 田口りえ
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